比較とブランドの謎?
皆様。プジョー営業の鈴木武彦でございます。
今回も第3回の謎シリーズでご案内致します。
さて、プジョーをお使いのオーナー様はもちろんの事、フランス車に興味のある方は楽しんでご覧下さい。
この日本では輸入車市場のシェアは7割くらいがドイツ車と言われております。
後の3割くらいがフランス車やイタリア車、またはスウェーデン車、イギリス車、アメリカ車、などです。好き嫌いは別としてなぜに?フランス車とドイツ車はこんなにも違うのか。同じヨーロッパのクルマとは言え、国も変われば文化も価値観も違うのは当然なのでありますが、どちらの国のメーカーも世界に輸出している、いわばいろいろな人に喜んで頂けるクルマを造らなければならない宿命が有ります。
そこで日本のフランス車とドイツ車の簡単な比較をして見ましょう。
フランス車編
・スタイリング
曲線的なラインが多く、時には斬新で見た事もないデザインの車を見かけますが、力強さを強調するよりもどこか優しい女性的な雰囲気を醸し出す反面、止まっているときでも自動車本来の躍動感も兼ね備えています。また、プジョーは動物的で勝手に動き出しそうなところがあるのもユニークな特徴です。(なんたってネコ科ですから)
・動力性能
これは比較しますと断然ドイツ車が圧倒します。6気筒、8気筒で4リッターや5リッター以上のドイツ車は珍しくはありませんね。プジョーとは求めるところが違うのかもしれません。他のフランス車たちも大きな排気量のクルマはございません。フランス車はディーゼルエンジンが普及していますので、あまり大きな排気量を必要とせず燃費や実用域での走りやすさを求めているのでしょう。(税金の問題も有るようです)日本に輸入されていますプジョーはすべてガソリンエンジンで現在は1.4、1.6、2.2、3.0とバリエーションはとても豊富です。
・装備や価格
同クラスでしたら快適装備や安全装備などほぼ同じと言って良いでしょう。メーカー独自の装備や仕掛けの違いがあるくらいでしょう。車両本体価格はドイツ車よりお安めの設定です。
ドイツ車編
・スタイリング
彫刻の様なかたまり感が強く、いかにも丈夫そうなボディー形状が特徴です。それでいてどこか繊細な部分もあり、仕上がりも上質で日本人に理解しやすくそしてクルマ好きにはたまらない機械的で精密さが心をくすぐります。威圧感を感じる雰囲気もありますがそれもひとつの特徴でしょう。フランス車に比べて男性的なイメージが強いです。
・動力性能
これは文句無く世界的にトップクラスです。走る、曲がる、止まる、の3拍子揃った野球選手でいえば大リーガーのイチロー選手でしょうか。以前ほど大きなハイパワーの競争は目立ちませんが、それでも他を圧倒するほどのスペックを誇るメーカーばかりです。
フランスほどディーゼルエンジンは普及していませんが、それでも毎年増え続けているようです。更に大排気量のディーゼルエンジンもありガソリンエンジンをも凌ぐ性能で大きい車両ほどメリットは多いのでしょう。
・装備や価格
これも比較の問題ですが同クラスでしたら快適装備、安全装備などほぼフランス車と同じと言って良いでしょう。フランス車より車種とグレードが多く、価格はややお高い設定です。
冒頭で書いたように日本でのドイツ車のシェアは7割あります。どうしてそんなにあるの?と聞かれれば答えはすぐに出ませんし逆に正解も多々ある事でしょう。
例えば販売店が多い、街中で良く見かける、友人知人が乗っている、などは結果であり理由にはなりにくいのですが、販売店が多いのはお客様にとってご安心できますし周りでよく見かける輸入車は親しみを感じる事でしょう。
しかしながらたくさんの輸入車が街中を走りすぎても違和感を覚える方もいらっしゃいます。
信号待ちや駐車場などで同じ車種が隣り合わせになると歓迎されない方もいるそうです。
そうなのです、輸入車の魅力は希少性も大切なファクターなのですね。
ドイツ車は人気があると言ってしまえばそれだけなのですが、日本人にわかりやすいスタイリングだったり、走りの良さや装備が考えられます。またドイツ車は昔も現在も質実剛健さがポイントでありますし自動車以外の工業製品でも世界的に評価が大変高いです。
しかしながらドイツ車がこれほどまでに日本で台頭してきたのは70年後期くらいからで当時外国車と言えばほとんどがアメリカ車だったのです。ヨーロッパ車はそれまでごく一部のクルマ好きの方が購入して楽しんでいた様です。
戦前からそうでしたが50年代60年代はアメリカ車が世界のお手本だったと言われるくらい当時のドイツ車はスタイリングひとつを取ってもアメリカ車に少なからず影響を受けていたようですね。
話はそれてしまいましたがそれよりもクルマを所有する自体が難しい時代に外国車は高嶺の花でしたのでまだまだ一般的ではなかった様です。一部の経済的余裕のある方が輸入車を乗っていたいたのでしょう。
クルマを購入するファクターは皆様個々に違いますが、まず予算があって大きさやドアの数、スタイリングそしてブランド、大きく分けると実はこれくらいでしょうか。
各メーカーともクラスが同じであれば性能や装備などはどの輸入車もそんなには変わりません。更に安全性、快適性、信頼性については現代のクルマはどこのメーカーもしっかりと設計製造されていますしヨーロッパの自動車メーカーはブランドが違うとは言え共通部品も多くありますので実用面ではどのメーカーを選ばれても不便をされる事はほとんど無いでしょう。
私なりに考えましたが日本でドイツ車が沢山走っている理由はやはりブランド力だと思います。
長い歴史があり、高性能な工業製品で高額な商品を販売するだけではブランド力は生まれません。日本での輸入車を日本人のために改善して長年築き上げた企業努力が現在のドイツ車の人気振りではないでしょうか。
最初にフランス車とドイツ車の簡単な比較をしましたが、快適に安全に楽しく移動できると考えればブランド力以外どちらも大差ありません。ただし自動車という商品は個人で購入するには高額な工業製品であり、実用で使えるのは当然なのですがそこに趣味性という大きなサムシングがあります。
このサムシングをどのように考えるかがクルマ選びの難しさであり楽しさでもあるわけです。
何を基準に選ぶのか?優先順位はどれか?性能か大きさか装備かスタイリングかブランドか、まだまだありますお安くなるとか、紹介なので、近所だから、この人から買いたい、この辺は趣味性ではありませんが、クルマ選びは一瞬のうちにどなたでも頭の中で演算処理能力が働いています。しかしやたらクルマに詳しかったりしますとその演算処理能力が趣味性によって邪魔をしたりします。お詳しい方はクルマが大好きなのです。だから購入条件を知らないうちにご自分で増やしたり制限したり、こだわりもありますからますます困難な物にしてしまいます。そこで改めて登場するのがブランド力なのです。
考えてみて下さい、ご自分に全部条件の合うクルマなど絶対に存在しません。出来るだけ近づけようとクルマ好きの方は特に努力しますが、例外を除いては自動車は大量生産の工業製品です。何を選ばれても販売している中から選ぶしかないのです。セールスマンを信じてご検討してみて下さい。
プジョーを販売するセールスとして、日本でもっともっとプジョーの走る姿が多くなればと願うのは当然ですが、そのためにはメーカーと販売ディーラーはお客様に魅力のあるクルマの開発製造と、喜ばれる店作りや安心してプジョーをお使いいただけるサービス体制を目指して行く事がブランド力を高める指針となる事でしょう。製造、販売、サービスが三位一体となり日本人のためのプジョーを築き上げる事がプジョーのブランド性を高める第一歩です。
自動車は性能や装備だけではない事は皆様御承知だと思います。
現在、ドイツ車を乗っていらっしゃる貴方もドイツ車をご検討されている貴方もプジョーの魅力を感じてみませんか?
少しだけ他の人と違ったお洒落な輸入車をお探しなら、個性的でライオンマークが標準装備のプジョーを是非お勧め致します。