皆様ご機嫌いかがですか?
営業の鈴木武彦でございます。
前回のブログでエンジンルームの掃除をご紹介しました。
今回はその仕上げ編になります。
早速ご自分の愛車のエンジンルームを掃除された方はいらっしゃいますか?
それとも、このブログを見てからやろうと思う方や、見るだけの方やいろいろだと思いますがご参考までに読んで下さい。
前回のブログにもご案内しましたが、洗い物には道具が必要です。
洗剤は出来れば普通に市販されている少し強めの溶剤が好ましいのですが、なければ台所にある食器用洗剤でも結構です。ただしきちんと返して置きませんとお神様からのお叱りがありますのでご注意下さい。
後は使い古しの歯ブラシや小さめの束子、できれば筆のような縦型ブラシ、なければペイントする時の刷毛(100円ショップ)でもいいですよ。
拭き上げの雑巾などは3枚くらいを用意、ボディーを磨くわけではありませんので何でも良いです。水やホースも必要ですが水道の用意できないところでは、ペットボトル(2L用)2、3本あれば何とかなります。
いよいよ掃除開始ですが其の前にボンネットを開けて下さい。開け方はわかりますよね?そうです現行のプジョーでしたら左の前席のAピラーの付け根もしくはグローブBOXの下にオープンレバーがありますので軽く引いて下さい。車種や年式によってさまざまですのでご確認下さい。
レバーを引くとボンネットがガタンッと言って少し浮きますので、前に行ってライオンマーク尻尾のやや右上の隙間に手を入れて指で探るとレバーがあります。これは右から左へ動かすとフックが外れフード全体が持ち上がりますので十分注意しながら出来れば両手でしっかりと持って上げて下さい。(写真は207)
エンジンルームを見渡すと支持バーがあります、それを必ず所定の位置に必ず差し込んで下さい。
支持バーは前から向かって407系、1007系は左のボンネットの裏についていて206系、207系は右のエンジン側にあり、307系や308系は右のボンネット裏にあります。(ダンパー式のフードでしたら支持バーはありません)更にフードが落ちてこないか再確認をして下さい。長い木か何かでつっかえ棒のようにすれば完璧です。プジョー以外でもだいたいは同じでしょう。(例外的に中央や両側2本などもあります)
下の写真の支持バーは407です。ちなみに今回のサンプル車は306でオープンレバーは右下でダンパー式のボンネットです。(ややこしい!)
なかなか掃除が始まりませんね、そうなのですたかがボンネットを開けるだけでもそれなりの基本動作がありますし危険も伴います。
オープナーを探して引くまでは良いのですが、ボンネット側のレバーを探す際にグリスが指に付いて、そのままフードを上げるとグリスで手がすべりフードが落ちてきて、自分以外に人が頭でも入れていたら大怪我をします。
整備士でしたら危険な作業や動作は良く分かっていますが、以前ボンネットを開けた事があると言う程度でしたら十分に安全確認をして作業して下さい。
また、自分でボンネットを開けた事がない方も実は結構いらっしゃいます。しかしそういった方はおそらくエンジンルームの掃除はやらないでしょう。(笑)
さて、本題のエンジンルームの掃除ですが、ここまでの用意と注意深さがあればどなたでも掃除などは簡単にできます。
これと言ったコツなどはありません、強いてあげれば、配線の見えるところやオルターネーターに水をジャバジャバ掛けなければ大丈夫です。エンジンルームは本来水の浸入があるところです。集中的に水を掛けなければそんなにトラブル事はないでしょう。
また、作業をしていますと自分で必要な道具や工具など自然と出てきます。
例えばこの部品を外さないと掃除できないと思えばドライバーやレンチ類、他にも届きにくい場所などは割り箸やライトも使い、もっと進んで行きますとパーツクリーナーや防錆潤滑剤やラッカーシンナー、接点復活剤なども使い、もっともっと進んで行きますとヤスリや塗料スプレー、替えの螺子類や電源コードなど、掃除で落とせなかった汚れ以外の錆びや剥げなどは手を掛けないと元には戻らないですね。
エンジンルームの掃除は皆様に勧めているわけではありません。
それぞれに時間や場所、知識の限界もありますので出来る範囲で良いわけです。
作業中に疲れたらやめれば良いわけですし、やめたからと言って誰からも責められるわけではありません。
ましてや性能が良くなるわけでもありませんし査定も何も変わりません。
ただ、作業を続けるとどんどん綺麗になる喜びと達成感はやめられなくなるかもしれませんし、それに車に詳しくない貴方でも何か外れているとか、どう見てもおかしい箇所とかが見つかるかもしれませね。
かなり飛躍しましたが、掃除とはレストアの始まりで、要は立派な整備と同じなのです。
ピカピカのエンジンルームで整備を依頼されましたら、メカニックも見やすく作業しやすいでしょう。
なによりもオーナー様に会わなくてもクルマを見ただけで大変好感を持ちますし、普段の作業よりも気合が入るものです。
どこまでやるかは貴方のやる気と根気次第です。
今度の休みにでも、ボンネットを開けてみませんか?