いつも自転車の話ばかりなので本日は真面目に?車の話をしたいと思います。
お客様のお車をメンテナンスしていく上で個人的に重要だと感じているのは【ゴム】です。
自動車には【ゴム】の多機能性からか、非常に多くの部分に使用されており、そのほとんどが消耗する箇所に使われております。
お車によりバラつきはありますが、私の経験上10万km、10年付近で【ゴム】のひびや硬化が目立つようになります。
ここからが本題ですが、エンジンにも非常に多くの【ゴム】が使われており、パッキンやホースはもちろんですが、重要なのはタイミングベルトも【ゴム】だということです。
タイミングベルトってなんだ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、簡単に説明するとカムシャフトとクランクシャフトのタイミングを合わせているものです。これがないとエンジンは動きません。
タイミングベルトが使われているのはNF~シリーズやRF~シリーズ、XF~シリーズの1.6ℓ、2.0ℓ、2.2ℓ、3.0ℓなどのエンジンです。
新しい1.2ℓエンジンもタイミングベルトですが新しいので省略します。
写真は10万km走行したエンジンのタイミングベルトです。
写真のように側面の一部が削れています。タイミングベルトのカバーに接触していました。
原因として考えられるのはベルトの伸びによるテンションの低下です。
もちろんタイミングベルトはただの【ゴム】ではありません。【ゴム】に繊維を混ぜることにより強度を上げています。
しかしながら所詮は【ゴム】です。定期的に交換してあげなければなりません。
目安としては7万kmを超えたあたりで交換をお勧め致します。
交換の際はタイミングベルトだけではなく、テンショナープーリー、アイドラプーリー、ウォーターポンプの交換も合わせてお勧め致します。
それぞれがタイミングベルト交換時に外す、又は外しやすいものです。
特にウォーターポンプはゴムパッキンを使用していますので、タイミングベルトと同様、定期的に交換が必要です。
大事なお車の為に、早め早めの交換をお勧め致します。